EVGA製GTX 1070でFF14ベンチとPSO2を試す
FF14ベンチ(紅蓮・蒼天ベンチ)とPSO2 EP4ベンチをEVGA製GTX 1070 SC、Core i7 6700kの新ゲーミングPCでやってみました。
なぜCPU~マザー一式を交換したかというと、ベンチマークによってはGTX1070で想定した数値が出なかった場合があったため、
そのスコア低下の原因がCPUとメモリにあることをきちんと調べたかったのと、これ以外についても気になることがあったので、色々調べることにしました。
今回はその記録の一部です。
PC構成
今回のPC構成はこちらとなります。
種類 | パーツ名 |
---|---|
OS | Windows 10 Pro 64bit |
M/B(マザーボード) | ASROCK Z170 Extreme4 |
CPU | intel Core i7 6700k |
CPUクーラー | CRYORIG M9i |
メモリ(8GB x2)XMP 2666設定 | G.Skill Ripjaws 4 F4-2666C15D-16GRR |
グラフィックボード(ビデオカード) | EVGA GTX 1070 SC Gaming ACX 3.0 |
SSD | Transcend TS256GSSD370S 256GB |
HDD | WD Green 2TB + 3TB |
電源 | FSP AU-500 80Plus Gold 500W |
ケース | Corsair Carbide 330R |
ディスプレイ | Benq XL2420TE(144Hz) |
FF14ベンチマーク(ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク)の結果
FF14ベンチマーク(紅蓮ベンチ)結果(設定 1080p DirectX11 最高品質 フルスクリーン)
GTX 1070をOCしたときの設定はこちら
- POWER TARGET 112%
- GPU CLOCK OFFSET +122MHz
- MEM CLOCK OFFSET +300MHz
CPU / グラボ 設定 | ベンチマークスコア | 平均FPS | CPU温度 | グラボ温度 | 最大消費電力 |
---|---|---|---|---|---|
6700k / GTX 1070 | 15152 | 102.992 | 58℃ | 73℃ | 240W |
6700k 4.5GHz / GTX 1070 | 16639 | 111.922 | 63℃ | 73℃ | 260W |
6700k 4.5GHz / GTX 1070 OC | 17346 | 117.051 | 62.5℃ | 75℃ | 278W |
通常状態のi7 6700k(4GHz)とGTX1070でも、「非常に快適」となり、フルHDでは最高設定で十分に遊べると思いますが、CPUをOCしたときのスコアの伸びが大きいですね。
FF14の実ゲーム中でもこのスコア差ほどの違いがあるかどうかは分かりませんが、CPUの性能が上がると、スコアはかなり伸びます。
そして最後のCPUとグラボをOCした場合。こちらもスコアが伸びていますが、CPUをOCしたときほどは伸びていません。
しかしながら、i7 6700k + GTX 1070の組み合わせで、17000オーバーのスコアとなり、なかなかの結果になりました。
CPUとグラボをOCしたとき:GTX1070:FF14ベンチ(紅蓮のリベレーター)後のMSIアフターバーナー読み
CPUとグラボをOCして、FF14紅蓮ベンチを回したときの、GTX1070における、MSIアフターバーナーの数値です。
GTX1070をOCしてる割には、落ち着いた数値に収まっていると思います。
FF14ベンチマーク(ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク)の結果
FF14ベンチマークは、かなりCPUとメモリ依存度の高いベンチマークとなっているようで、同じグラボ(今回はGTX1070)を使っても、CPUとメモリの違いでスコアがかなり変わってしまいます。
(2016/12/12)海外Gamers Nexusのベンチ結果によると、実ゲームにおいても、CPUとメモリクロックの影響は出るようです。
詳しくは「BF1オープンベータ(と製品版)のベンチまとめ」を見てください。
Core i7 4771(4770)とCore i7 6700kとのFF14蒼天ベンチスコア比較
では、EVGA GTX 1070 SCを使い、Core i7 4771(3.5GHz)+ DDR3 1600(4GB x2)とCore i7 6700k(4GHz)+ DDR4 2666(8GB x2)とのベンチマークスコアの差を見てみましょう。
i7 4771はi7 4770とほとんど同じCPU(同3.5GHz)なので、ベンチ時の違いはほとんどないと思います。このPCについては、EVGA GTX 1070 SC ベンチマーク・レビュー完全版の「PC構成」を見てください。
FF14ベンチマーク(蒼天ベンチ)結果(設定 1080p DirectX11 最高品質 フルスクリーン)
CPU | ベンチマークスコア | 平均FPS |
---|---|---|
Core i7 4771(3.5GHz) | 15048 | 122.8 |
Core i7 6700k(4GHz) | 17733 | 134.7 |
同じEVGA GTX 1070 SCでも、CPUとメモリ(DDR4-2666)の違いでこれだけの差(12fps)になります。かなりCPUとメモリ依存度の高いベンチマークです。
i7 4771とi7 6700kはデフォルト状態でCPUの性能差がかなりあるので、この結果となっています。
CPUが4770kや4790kなどのOC可能なモデルでしたら、4.5GHz程度までOCすると、6700kに近いスコアになると思います。
Core i7 6700kノーマルとオーバークロックのFF14蒼天ベンチスコア比較
そして次にi7 6700kをオーバークロック(OC)した場合の数値を掲載します。
これによって、同じCPU(とメモリ)でもCPUクロックが上昇すると、どれくらいスコアが変わるのか理解することができます。
温度と消費電力はベンチマーク中の最大値で、消費電力の測定にはサンワサプライのワットモニター「TAP-TST8」を利用しています。
FF14ベンチマーク(蒼天ベンチ)CPUオーバークロックテスト結果(設定 1080p DirectX11 最高設定 フルスクリーン)室温26℃
CPU | ベンチマークスコア | 平均FPS | CPU温度 | グラボ温度 | 消費電力 |
---|---|---|---|---|---|
Core i7 6700k(4GHz) | 17733 | 134.7 | 59℃ | 73℃ | 237w |
Core i7 6700k OC(4.5GHz) | 18008 | 136.1 | 63℃ | 73℃ | 256w |
結果は、このような差となりました。実際にはばらつきがあり、CPUノーマル時とOC時でスコアが400~ほど開いたこともあります。
ショップ名 | i7 8700K | i7 8700 | i5 8600K | i5 8400 | i3 8350K | i3 8100 |
---|---|---|---|---|---|---|
パソコン工房 | i7 8700K | i7 8700 | i5 8600K | i5 8400 | i3 8350K | i3 8100 |
ソフマップ | i7 8700K | i7 8700 | i5 8600K | i5 8400 | i3 8350K | i3 8100 |
Amazon.co.jp | i7 8700K | i7 8700 | i5 8600K | i5 8400 | i3 8350K | i3 8100 |
EVGA GTX 1070 SCをオーバークロックした場合のFF14ベンチスコア比較
まず、GTX1070 SCをOCした設定を紹介します。OSやPC構成も変わり、ベンチマーク・レビュー完全版からは、だいぶ違う設定となりました。
POWER TARGET 112%、TEMP TARGET 91℃、GPU CLOCK OFFSET +122MHz、MEM CLOCK OFFSET +300MHz
もうちょっといじれそうですが、今回の設定はこんな感じとなりました。
さて、ベンチ結果。室温26℃。
CPU | ベンチマークスコア | 平均FPS | CPU温度 | グラボ温度 | 消費電力 |
---|---|---|---|---|---|
Core i7 6700k(4GHz) | 17733 | 134.7 | 59℃ | 73℃ | 237w |
Core i7 6700k OC(4.5GHz) | 18008 | 136.1 | 63℃ | 73℃ | 256w |
i7 6700k OC(4.5GHz)+ GTX 1070 SC OC | 18815 | 未測定 | 63℃ | 75℃ | 267w |
なんと、19000近いスコアになりました。GTX1070でここまでくれば、文句のつけようもないです。
PSO2(ファンタシースターオンライン2) EP4 キャラクタークリエイト ベンチマーク結果
PSO2 エピソード4 キャラクタークリエイト ベンチマークです。
Core i7 4771(4770)とCore i7 6700kとのPSO2 EP4ベンチスコア比較
ここでも、CPUとメモリ(DDR4-2666)の違いによるベンチスコアの差を調べてみたいと思います。
PSO2 EP4 ベンチマーク結果(簡易設定6 1080p フルスクリーン)
CPU | ベンチマークスコア |
---|---|
Core i7 4771(3.5GHz) | 55450 |
Core i7 6700k(4GHz) | 54415 |
(2016/12/25) GeForce ドライバ、Windows 10 Pro 64bitを最新にして再度ベンチマークを計測したところ、以前の80000越えのスコアはやはりおかしかったようで、今度は以前のCore i7 4771のスコアより低くなってしまいました。
お詫びして、訂正いたします。
再テストにてi7 4771のスコアに負けた原因は、他のベンチや実ゲームの結果からみて、PSO2ベンチのばらつきによるものと思われます。また、OCテスト時には問題なく超えました。
Core i7 6700kノーマルとオーバークロックのPSO2 EP4 ベンチスコア比較
i7 6700kの通常状態と、OC状態でのベンチマークスコアの差を計測しました。室温26℃で計測。
CPU | ベンチマークスコア | CPU温度 | グラボ温度 | 消費電力 |
---|---|---|---|---|
Core i7 6700k(4GHz) | 54415 | 61℃ | 72℃ | 238w |
Core i7 6700k OC(4.5GHz) | 59355 | 70℃ | 72℃ | 258w |
6700kをOCすると、スコアがおよそ 5000 ほど伸びました。しかしながら、PSO2ベンチはスコアのばらつきも大きいため、ある程度のCPUとメモリを積んでいれば、大丈夫だと思います。
EVGA GTX 1070 SCをオーバークロックした場合のPSO2 EP4 ベンチスコア比較
CPU:6700kとグラボ:GTX1070をオーバークロックした場合のベンチマークスコアの変動を計測しました。室温26℃。
CPU | スコア | CPU温度 | グラボ温度 | 消費電力 |
---|---|---|---|---|
Core i7 6700k(4GHz) | 54415 | 61℃ | 72℃ | 238w |
Core i7 6700k OC(4.5GHz) | 59935 | 70℃ | 72℃ | 258w |
i7 6700k OC(4.5GHz)+ GTX 1070 SC OC | 62202 | 69℃ | 74℃ | 269w |
GTX1070 SC OC設定はFFベンチの時と同じです。
EVGA GTX 1070 SC オーバークロック時 PSO2ベンチ後のMSI Afterburner読み
CPUとグラボをOCした時の温度や各種グラフはこちら
EVGA GTX 1070 SC ACX3.0の具体的な挙動が知りたい方は、GTX 1070 SCベンチマーク・レビュー完全版へ。
EVGA製GTX 1070でFF14ベンチとPSO2を試す まとめ
CPUとメモリの違いによってベンチマークスコアの差が出ることが多いです。
実際に実ゲームでもCPUの性能の違いによって、フレームレートの差がかなり大きくなる場合があります。
詳しくは、BF1オープンベータでEVGA GTX 1070 SCを試す(ベンチ)を参考にしてください。
ベンチマークにおいても、i7 4771の時に比べると、6700kでは、フレームレートが安定しているように見えるシーンが多いです。
とりあえず、PCの使用用途によってもいろいろなアップグレード方法がありますが、ゲーム目的でしたら、CPUがCore i5 ~ Core i7なら、とりあえずはグラボからアップグレードするのが正解ではないでしょうか。
その後、ネット上で公開されているベンチ・FPS計測の結果と比較して、グラボのパワーが出し切れておらず、不満なら、CPUとメモリをアップグレードすることをお勧めします。
CPU、メモリ、マザーのセットでアップグレードするときは、k付きのCPU(OCできるモデル)でかつ、Zシリーズのマザーボードにすることと、比較的高速なOCメモリを選択することをお勧めします。
一回買ってしまえば、しばらく使える(場合によったら数年以上)のでコスパを考えると、そっちの方が得です。ぼくは、Core i7 4771を買ったとき、k付き・Zマザーにせずに失敗して、後で後悔しました。
今回色々買いましたが、まずグラボにつぎ込んで、次にCPU・メモリとアップグレードしていったほうが、コスパは良いと思います。
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EVGA GTX 1070 SC ベンチマーク・レビュー完全版