EVGA GTX 1070 SC ベンチマーク レビュー完全版

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0

今日は、先日の記事でお伝えしました、米尼(アメリカのアマゾン)から個人輸入した、EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0のベンチマークとレビューをしてみたいと思います。

GTX 1070 SC ACX3.0の外観、各種ベンチマークスコア、温度、消費電力、オーバークロックについて、出来る限り測定しました。

2016年6月に発売された、NVIDIA GeForce GTX 1070。

今回、運よくEVGA GTX 1070 SC(SUPER CLOCKED)GAMING ACX 3.0を入手することが出来ましたので、早速、徹底的にレビューしてお伝えします。

(2016/12/12) このレビューは、VBIOSアップデートを適用する前のものです。

目次

NVIDIA GeForce GTX 1070 FE スペック

GTX10シリーズ、70番台となるGeForce GTX 1070。まずはFE(リファレンス)のスペックを見てみましょう。

NVIDIA GTX 1070 FE

[GPUコア] 1920 CUDA Cores, 1506 MHz Base Clock, 1683 MHz Boost Clock, 180.7GT/s Texture Fill Rate

[メモリ] 8192 MB, 256 bit GDDR5, 8000 MHz (effective), 256 GB/s Memory Bandwidth

[インターフェイス] PCI-E 3.0 16x, DVI-D, DisplayPort x3, HDMI

[電源] 8-pin, 4+1 パワーフェーズ, TDP 150W

[寸法] 26.67cm x 11.115cm

[ファン] HSF

参考)EVGA GTX 1070 FE(08G-P4-6170-KR)

各社が販売するGTX 1070のインターフェイスは、各メーカーのモデルごとにディスプレイポートとHDMIの数が微妙に違うので注意が必要です。例)DP x2, HDMI x2など

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX3.0 スペック

そして、今回購入したEVGA GTX 1070 SCはオーバークロック使用のオリジナルファン(オリファン)モデルです。

[GPUコア] 1920 CUDA Cores, 1594 MHz Base Clock, 1784 MHz Boost Clock, 191.2GT/s Texture Fill Rate

[メモリ] 8192 MB, 256 bit GDDR5, 8008 MHz (effective), 256.3 GB/s Memory Bandwidth

[電源] 8-pin, 4+1 パワーフェーズ, TDP 170W

[寸法] 26.67cm x 11.115cm

[ファン] ACX 3.0

[インターフェイス] PCI-E 3.0 16x, DVI-D, DisplayPort x3, HDMI

参考)EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0(08G-P4-6173-KR)

GTX 1070 SCの長さなど、寸法(縦、横)はGTX 1070 FEと一緒のようです。すごい。

化粧箱を開封して、同梱物を確認

米尼(米国Amazon.com)から個人輸入したEVGA GTX 1070 SC ACX 3.0。まずは、開封して同梱物をみます。

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX3.0 同梱物一覧

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 同梱物一覧

  1. 説明書
  2. エンブレムとシール
  3. 大きい!コンセプトポスター
  4. VGA電源Pin変換ケーブル
  5. GTX 1070 SC ACX 3.0 (ブリスターパッケージ入り)

となっていました。ブリスターパッケージからGTX 1070 SCを出すのにそこそこ苦労しました。

EVGA製のグラボには、ドライバインストールディスクは付属しない

EVGA GTX1070 SCには、ドライバインストールディスクが付属していませんでした。EVGA製のグラボでは、

NVIDIA公式からドライバをDLし(GeForce Experience可)、EVGA公式(要登録)からOC/ファン制御用のPresicion XOCをDLすることになると思います。

パッケージを開封する

パッケージを開けてみると、本体には保護シールが丁寧に付いていました。

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 パッケージ展開

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 パッケージ展開

本体を取り出し、保護シールをはがします。

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 保護シール解除

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 保護シール解除

ファンの保護シールをはずします。ファン付近にあるメッシュ部分や、エンブレム部分なども丁寧に保護されています。

外観をチェック

まずは、オリファンのACX 3.0。カード長はFEと同じ約26.7cm。厚みもですが、思ったよりコンパクトです。

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0

次に、バックプレート。こちらはまだ保護シール付き。

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX3.0 バックプレート 保護シールあり と USBカードリーダー

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 バックプレート 保護シールあり と USBカードリーダー

シリアルナンバー隠しと、ボードの大きさ比較のために、トランセンドのUSBカードリーダーをおいています。

バックプレートの保護シールをはがして、立ててみました。

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 バックプレート

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 バックプレート

初めてバックプレートつきのグラボを購入したのですが、重みと剛性がしっかりあって、高級感があります(かっこいい)。また、マザーボードに接続するときも、グラボがたわまないので安定感があります。

ちょっと近づいて、ACX 3.0(オリファン)を拡大してみます。

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 アップビュー

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 アップビュー

GTX970では3連ファンを使っていたので、デュアルファンだとどうなるか、楽しみです。

次に、横からコネクタ部分を見ます。

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 のコネクタ部

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 のコネクタ部

GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 は DVI-D x1、HDMI x1、ディスプレイポート x3で、FEと同じ種類の出力端子数になっています。キャップ付き。

反対側も。

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 コネクタの反対側

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 コネクタの反対側

最後にサイドビュー。

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 サイドビュー

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 サイドビュー

ボードを浮かせるために、下に物を挟んでます。「EVGA GEFORCE GTX 1070」となっている部分までが、ボード本体です。電源は8-Pinのみ。

とりあえず、外観のチェックはここまで。

各モデルによるベースクロック、ブーストクロックの違い

まず、性能面です。各社のモデルともGTX 1070 FE(1506 Mhz / 1683 Mhz)よりもベースクロックで+50~126 Mhz高く、ブーストクロックでは+63~152 Mhz高くなっています。

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0は、FEよりもベースクロックで+88 Mhz、ブーストクロックで+101 Mhz、クロックが高くなっています。

もし購入する場合は、対象のGTX 1070 カードの長さを確認し、PCケースに入るかどうか調べる

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX3.0とASUS GTX 750tiのカード長を比較

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0とASUS GTX 750tiのカード長を比較

次は、グラフィックボードの長さです。サイズの小さいカードから乗り換える方は注意が必要です。上の画像をご覧下さい。

ASUSの比較的大き目の750ti(GTX750TI-OC-2GD5)で、長さは21.8cmありますが、約26.7cmのGTX 1070 SCと比べても、約5cmの差があります。クーラーではなくボート基盤からだと、約9cmも差があります。

ぼくが以前使っていたGTX970(GV-N970WF3OC-4GD)はカードの長さが30cmもあったので、元々使っていたケースには入らずに、新たにケースを買い換えたという経緯があり、

このクラスのカードを購入する前にはまず、お持ちのPCケースに購入予定のカードが入るかどうかを考える必要があります。必要スロット数、長さ、厚み、横幅について、全て調べて確認します。

一覧表の通り、GTX 1070では26.7cm~30cmのカード長となっているので、ゲーミングPCケースでないとまず入らないと思います。

ですから、ハイエンドクラスのグラボを購入するときは、スペックシートのサイズ寸法を参考に、30cm定規を使って測ってみると良いと思います。この大きさがそのまま、30cmグラボの長さになります(でかい)。

実際ケース内に入れるには、カード長+2cmほどの空きスペースが必要と思います。スペックシートのスロット数と横幅、厚みも考慮してください。

実際にカードを買ってみて、ケースに入らなかったらケースを買い換えてしまう、というのもお勧めの方法です。30cmのカードが入るゲーミングPCケースにしてしまえば、次から悩む必要もなくなります。

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 と FTW のカード長はFEと一緒で短い

開封して最初にカードを見たとき、ずいぶんコンパクトだなって思いました。

こうやって一覧にしてみると、ショート基盤が出回っていない今のうちは、約26.7cmと、この中ではFEとならんで、一番長さの短いカードになるようです。

*2016-07-21 ショート基盤の発売日程が決まったようです。7月下旬発売。カード長は16.9cm。(GIGABYTE GV-N1070IXOC-8GD)。これなら、通常のケースでもまず入りますね。

例えば、GTX 1070 の最大クラスのカードサイズになる30cmですと、更に約2cmほどの余裕がケース内に必要となります。

30cmのカードをPCケース内に入れるスペースというのは、思っている以上に大きく、通常のケースではまず不可能で、入らない場合は、前述のショートカードにするか、ケースの買い替えが必要になります。

GTX 1070 SC、FTWですと26.7cmですので、ケース内に+2cmくらいの大きさがあれば、入ると思います。これが30cmクラスのカードですと、ケース内部に32cmほどの空きが欲しいところです。

実際に買ってみて入らなければ、ケースをゲーミング用に買い換えてしまいましょう。30cmのカードが入るケースならば、次から悩む必要がなくなると思います。

GTX 1070 の推奨電源の容量は500W~。また、VGA電源ケーブルのPin数を確認

GTX 1070 / GTX1080 の推奨電源の容量は500W以上だそうです。足りてない場合は買い替えを検討します。

サンワサプライのワットモニターでシステム全体の消費電力を測ってみたところ、EVGA GTX 1070 SCはロード時最大で240W、OCしても最大260W程度に収まっていました。

また一覧表では、8-Pinのみ、8+6-Pin、8+8-Pinが必要なモデルの3種類があります。ぼくが購入したEVGA GTX 1070 SCは8-Pinのみで、FEと同じでした。

もしお使いの電源に該当するPinとPin数が足りない場合は、付属の変換アダプタを使います。もし、変換するためのコネクタ数が足りないなら電源の買い替えが必要となります。

‎PC に EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 を取り付けてみた

PC取り付け後の画像を掲載します。購入するときのイメージの参考にしてください。

やや斜め後ろからのショット。

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 PC取り付け後、サイドバックビュー

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 PC取り付け後、サイドバックビュー

真横から。

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 PC取り付け後、サイドビュー

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 PC取り付け後、サイドビュー

電源を入れると、「EVGA GEFORCE GTX 1070」と「SC」の部分と、後ろのコネクタ側が光ります。

早速電源ON。

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 PC取り付け後、電源ON。サイドバックビュー

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 PC取り付け後、電源ON。サイドバックビュー

感覚的に大体これくらいのLEDの光り方かと思いますが、実際にはもっと光ってる気がします。

強めのLED発光の例。後ろのコネクタ部がかなり強く、LEDが白発光するので、PCケースの後ろから光がもれるようになっています。かっこいい。

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 PC取り付け後、電源ON。サイドトップビュー

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 PC取り付け後、電源ON。サイドトップビュー

サイドから。SCの文字が光ります。

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 PC取り付け後、電源ON。サイドビュー

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 PC取り付け後、電源ON。サイドビュー

最後、ACX 3.0ファンを下から見上げる。

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 PC取り付け後、電源ON。ボトムアップビュー

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 PC取り付け後、電源ON。ボトムアップビュー

ACX 3.0ファン部分がこんなに光ります。まぶしいくらい。この光が、PCケースの後ろにもれる感じです。あとデフォルトでは、ファンはほとんど止まってます。

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 のファン速度と温度

それでは、EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0のファンと、回転速度や条件、温度といったものを紹介します。

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 アップビュー

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 アップビュー

GTX 1070 SC アイドル・ベンチ後の温度と、ACX 3.0のファン回転数

アイドルの温度は、室温26℃の条件で、起動直後で31℃、ベンチ後15分ほどたてば、36~38℃前後、といったところです。

デフォルトではGPU温度が60℃に上昇するまで、ファンはほぼ回転しないので、無回転時の冷え方はケース内エアフローに左右されます。

下記のグラフは、MSI Afterburner(V4.3.0 Beta 4)による、GTX 1070 SC ACX 3.0 の温度とファンの挙動です(3DMark FireStrike Ultra実行後)

MSI Afterburnerのグラフによる、GTX 1070 SC ACX3.0 温度とファンの挙動(3DMark FireStrike Ultra後)

MSI Afterburnerのグラフによる、GTX 1070 SC ACX3.0 温度とファンの挙動(3DMark FireStrike Ultra後)

この状態で、GPU温度が最大66℃となっているものの、ファン回転数は最大で581RPMとなっています。この状態ですと、音はほとんどしません。

ゲーム時やベンチマーク時の回転数データを実際にチェックして調べてみたところ、

60~65℃付近でファン回転数が約300RPMで動き、65~70℃付近で約600RPM、70℃を超えると、約900RPM(30%)でファンが回転する、といった感じでした。

デフォルト状態では60℃を超えるまでファンはほとんど動きません。通常は960RPM程度までのファン回転数なので、音はほぼ気にならなかったです。

常にファンを回転させておきたい場合は、EVGA PRECISION XOCで設定する

ファンが停止するのが不安で、常に少しは回しておきたいという方は、EVGA PRECISION XOCを使って設定します。

EVGA PRECISION XOC 起動画面

EVGA PRECISION XOC 起動画面

デフォルト状態をやめて、大体900RPM(30%)のファン回転数ですと、アイドルは31℃程度で安定します(室温26℃時)。

更に、その近くにある「CURVE」をクリックして、ファン速度の細かい調整が出来ます。その後、「AUTOボタン」を押してから「APPLY」すれば、カスタムファン速度が有効になります。

下は「サイレントモード」時のファンカーブ設定になります。60℃まではファン速度30%(約900RPM)、あとはリニアに80度まで10%(約300RPM)ずつ、ファン回転数があがります。

EVGA PRECISION XOC Fan Curve 設定画面

EVGA PRECISION XOC Fan Curve 設定画面

GPUの冷え方を考えると、この設定でも十分ではと思いますし、気になる方はカスタム設定が可能ですので、更にファン速度を調整することも可能です。

ACX 3.0 のファンノイズ、ファン音の大きさは?

ACX 3.0のファンノイズ(ファン音)は、900RPM(30%)~1200RPM(40%)あたりまではそんなに気になりません。

以前使っていたGTX970(GV-N970WF3OC-4GD)の3連ファン(WINDFORCE 3X)も、回転数がほとんど上がらなかったので、あまり音は気になりませんでしたので、

デュアルファンのGTX 1070 SC ACX 3.0も、デフォルトの(おそらく)最大960RPM程度で使うか、ファンカーブをカスタムして最大~40%程度で収めれば、ほとんど気にならないでしょう。

テストPC環境で起きた問題(DirectX Virtual Memory Error 仮想メモリエラー)によってゲームが落ちる

実は、テストPC環境で、Witcher 3(ウィッチャー3)とBF4(バトルフィールド4・まだ検証中)で測定しているときに、エラーが出てゲームが落ちてしまいました(Win7 64bit)。

数年前からGeForce系のグラボを搭載した一部の環境で起こっている問題だそうで、海外のフォーラムを読み漁ったところ、解決方法がありましたので、同じようなエラーに悩んでる人がいましたら、参考にしてください。

おそらく、ぼくの環境でもたまたま起こっちゃったらしくて。特に話題にもなってないので、ほとんどの人には起きてないと思います。

それで今回起こったのは、DirectXやWindows7のメモリや仮想メモリに関係するエラー表示なんですが、具体的には、BF4のマルチプレイをしている最中に、

BF4 DirectX Free Virtual memory error 仮想メモリエラー画面

BF4 DirectX Free Virtual memory error 仮想メモリエラー画面

DirectX function ~ faild with E_OUTOFMEMORY ~.

GPU: "NVIDIA GeForce GTX 1070", Driver: 36881. Free virtual memory:~.

Total resource memory: 0kb. Make sure you have a supported graphics card with at least 512 MB.

こんな表示が出て、ゲームクライアント(BF4.exe)が落とされます。仮想メモリはOFFにしてあるので、何か的外れな気もします。メモリもVRAMも余ってましたし、何かおかしいです。

とりあえずウィッチャー3(Witcher 3)のエラーも見てください。

Witcher3(ウィッチャー3)Windows メモリエラー

Witcher3(ウィッチャー3)Windows メモリエラー

Microsoft Windows

情報の損失を防ぐためにプログラムを終了してください

コンピューターのメモリが不足しています。ファイルを保存し、これらのプログラムを終了してください:The Witcher 3

おそらくですけど、エラーの表示方法が違うだけで、BF4と同じくDirectX関係のエラーで落ちているものと思われます。

想像するに、メモリ関係のエラーということは分かりますが、原因はまったく分からなかったので、検索でヒットした海外のフォーラムを読みました。

一部のPC環境でWitcher3(ウィッチャー3)やBF4(バトルフィールド4)が落ちる問題の解決方法

検索でヒットしたBF4のQ&Aページに原因が書かれていたのですが、RivaTuner、Afterburnerなどといったゲーム画面上でGPU温度やファン回転数をオーバーレイ表示するようなソフトが起動していると起こるそうで、

どうやら数年前からGeForceを搭載した一部PC環境で存在する問題のようです。

ゲーム上にオーバーレイ表示(OSD)するソフトを一切起動しなければ、エラーは起こらないとのことでした。実際、テストPC環境でPrecision XOCとAfterburnerを終了すると、頻繁に落ちていたWitcher3がまったく落ちなくなりました。

また、試しにインストールしたGPU Tweak2でも、ウィッチャー3が落ちてしまいました。

それに加え、GeForce Experience 3.x(ベータ)のShare(シェア)機能をONにしていても、落ちました。バージョンを2.xに戻すと、こちらも落ちなくなりました。

もし同じような問題で悩んでいる方がいましたら、参考にしてください。

ぼくの環境では、OCする場合、Precision XOCでOC設定を適用し終了させてから、ゲームを起動することにしました。

Windows7からWindows10にしたら、この問題は起こらなくなるかもしれませんので、今度試します。

測定に使用したPC環境

もうやや古いスペックに加え、当初はゲームをする予定がなかったので、K付きのOCできるCPUとZマザーにしませんでした。

ですから、あとに掲載するベンチマークでOCできないCPU([email protected])が足を引っ張り、通常よりスコアが10%前後は低くなっています。

せっかくGTX 1070や1080を購入した人は、ベンチ時にはCPUを4.5GHz程度までOCすることをおすすめします。スコアの伸び方が違いますので。

Core i7 6700kにて、FF14ベンチやPSO2ベンチマークを測定した記事はこちら

PC構成

  • Win7 64bit
  • ASUS H87-PRO
  • Core i7 4771(3.5~3.9GHz)
  • DDR3-SDRAM 8GB
  • EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0
  • Transcend TS256GSSD370S 256GB
  • WD Green 2TB + 3TB
  • FSP AU-500 80Plus Gold 500W
  • Corsair Carbide 330R
  • Benq XL2420TE(144Hz)

EVGA GTX 1070 SC を取り付けたシステム全体の消費電力

さて、ここでは上記のPC構成における、EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0の消費電力についてお話します。

サンワサプライのワットモニター(TAP-TST8)を利用して、システム全体の消費電力を計測しました。

アイドル時の消費電力

室温26℃の条件で、PC起動後、アイドル時のGPU温度は31℃。消費電力は39wでした。

このPC環境ではHDDが2つ付いているため(ShadowPlayを利用したマルチプレイ録画を頻繁に行う)、アイドルが数Wほど高くなっているものと思われます。

ロード時の消費電力

室温30℃の条件で、ベンチマーク・ゲーム時、フルロード時のGPU温度が最大で72℃(GTX 1070 SCデフォルト状態)。最大消費電力は239Wでした。

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 ベンチマーク結果

ここからは、ベンチマークの結果をお伝えします。掲載されているGPU温度、消費電力(システム全体)は、対象ベンチやゲーム起動時の最大値です(平均値ではありません)。

説明したとおり、テスト環境のCPUのクロックが低いので、4.5GHz程度のCPUと比べると、ベンチマークのスコアが5~10%程度低下しています。それを理解されたうえで、ご覧下さい。

室温26℃。アイドル温度31℃。アイドル消費電力39w。

GTX 1070ベンチマーク結果一覧表(EVGA GTX 1070 SC)
ベンチマーク名 ベンチマークスコア グラボ温度 消費電力
3DMark Fire Strike Ultra(4k) 4254 54℃ 214w
DQXベンチマーク 1080p 最高品質 19664 46℃ 125w
PSO2(ファンタシースターオンライン2)EP4 設定6 1080p 55450 65℃ 235w
MHFベンチマーク(大討伐)1080p 36688 68℃ 228w

以上です。お使いのCPUが Core i7-6700K であったり、もしくはOCしてCPUクロックが4.5GHzに到達している場合、実際にはこのスコアの5%~10%増しになると思います。

EVGA GTX 1070 SC GAMING ACX 3.0 を OC する

今回、OCして最終的に決まった値は、こちらです。

OC後のGPU-Zの値

GTX 1070 SC を OCしたGPU-Zの数値はこちら。

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 OC GPU-Z数値

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 OC GPU-Z数値

GTX 1070 FE よりも、ベースクロックが+132MHz、ブーストクロックが+145MHz上がりました。メモリクロックも277MHzほどUP。たまたま、ASUS ROG STRIXに近い数値になりました。

EVGA Precision XOCのOC設定

Precision XOCのOC後の設定値はこちら。

EVGA Precision XOC のOC設定

EVGA Precision XOC のOC設定

パワーターゲット112%、TEMPターゲット91℃、コアクロック+100MHz、メモリクロック+550MHzとなりました。

3DMark Fire Strike Ultra(4k)の結果

3DMark Fire Strike Ultra(4k)ですと、CPUのスコアがあまり足を引っ張りません。まずはSCノーマルでのスコア。

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 3DMark Fire Strike Ultra スコア

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 3DMark Fire Strike Ultra スコア

スコア 4254、グラフィックスコア 4294 でした。

OCすると、スコア 4581、グラフィックスコア 4647 でした。

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 3DMark Fire Strike Ultra OC設定後のスコア

EVGA GTX 1070 SC ACX 3.0 3DMark Fire Strike Ultra OC設定後のスコア

3DMarkのオンラインランキングで確認すると、GTX 1070 シングルでのトップスコアは4900代後半でした。CPUを4.5GHz以上にOCし、GPUコアとメモリをさらにOCするといけるようです。

これは、GTX 1080に迫るほどの、かなりのスコアではないかと思います。(GTX 1080 FEはOCなしのデフォルト状態で平均5000~のスコアが多い)

ちなみにFire Strike Ultra OC計測時のシステム全体の消費電力は230wで、GPU温度も通常より3度程度上昇するだけでした。ほとんど変わりません。

Unigine Heaven Benchmark 4.0

良く海外で利用されているHeaven Benchmark 4.0を利用してみました。これは良いベンチマークソフトでした。室温27℃。

GTX 1070:Heaven Benchmark 4.0 1080p 8xAA ultra Extremeの結果
GTX 1070 SC クロック スコア 平均FPS 最低FPS 最高FPS グラボ温度 消費電力
ノーマル 2347 93.2 31.0 197.1 69℃ 229w
OC 2505 99.5 30.1 210.9 71℃ 248w

こんな感じになりました。CPUが4.5GHzほど回るならば、もっと伸びるでしょう。

Tomb Raider トゥームレイダー(2013)ベンチマークの結果

このベンチマークはFPSをはかるベンチマークになります。1080pの最高設定で、結果は以下の通り。

GTX 1070:Tomb Raider(2013)1080p Ultimate V-sync OFF モーションブラー・スクリーンエフェクトONの結果
GTX 1070 SC クロック 最低FPS 最大FPS 平均FPS 消費電力
ノーマル 108 178 147 234w
OC 116.7 194.6 159.2 250w

OCしたことによって、8~9%ほどのFPS上昇が見られました。実際の画面の動き方を144Hz対応のディスプレイ(XL2420TE)で見ますと、通常時と比べ、OCした場合の方がより滑らかに動いていました。感動します。

Witcher 3(ウィッチャー3)WILD HUNT(ワイルドハント) 最高設定における60FPS維持

NVIDIA HairWorksはOFFにして、他は最高設定のままで計測しました。適当にうろついて調べた数値です。室温28℃。

GTX 1070:Witcher 3 WILD HUNT 1080p 最高設定(NVIDIA HairWorks OFF)の結果
GTX 1070 SC クロック FPSの変化 グラボ温度 ファン回転数 消費電力
ノーマル 55~60FPS 72℃ 約900RPM 228w
OC 57~60FPS 74℃ 約960RPM 252w

結論として、OCなしの通常状態でも、ほぼ60FPSでプレイすることが出来ます。OCすると、NPCが多い場所などでも、安定して60FPSが出るようになり、すごい画質で、快適に遊べます。

NVIDIA GeForce GTX 1070 まとめ

今回本気になってGTX 1070について調べ、テストを繰り返し、記事にしました。

GeForce GTX 970 から GTX 1070 に乗り換えた感想

ぼく個人の感想をいいますと、GTX 970からGTX 1070に乗り換えて大満足です。GTX 750ti から GTX 970に乗り換えたときくらい、個人的には驚きがあり、わくわくできました。

デフォルト状態ではファン音も静かですし、消費電力も低く、ロード時にそんなに熱くならないうえ、性能がGTX 970とは段違いで(OCすれば~1.7倍差)、

BF4では1080pにて画質のオプションを上げても120FPS~144FPS以上をキープできるようになりましたし、本気でやる場合、設定を少しつめれば、爆発が酷い場面や乱戦時でもほぼ144FPSを下回らずに済みそうです。

最近は記事を書いていてBF4マルチをやっている暇がなくって、今後少しずつプレイしながらつめる感じになりますが、BF1の発売とベータもあるので、それまでにはPCとEVGA GTX 1070 SCの設定を決めて、BF1に備えたいと思います。

米尼からEVGA製グラボを個人輸入するための、価格・在庫一覧表まとめ(自動更新)

脅威のワットパフォーマンスと性能。更にOCすれば性能は10%ほど伸びる

GTX 1070 は GTX 970 発売当初の価格と比べ、かなり割高ですが、それに見合っただけの性能とワットパフォーマンスを備えています。

実際、乗り換える前に使っていたGTX 970よりも、EVGA GTX 1070 SC ACX3の消費電力はOC時ですら同等から低いと思いますし、それでいてGTX970との性能比で1.5~1.7倍(OC時)のパワーが出ます。

GTX 970 ~ GTX 980の間の性能となったGTX 1060でも、1080p(フルHD)なら十分かもしれませんが、本格的にゲームをやるなら、144Hzモニタでの144FPS維持はもちろん、

180Hz、240Hzに対応するディスプレイがASUSから発売されることを考えると、性能はいくらあっても足りないですし、

2k以上のディスプレイをお持ちなら、やはりGTX 1060では性能面で厳しい場面があると思います。また、4kはGTX 1080でも厳しいので、ゲームのグラフィック設定をかなり下げて妥協するか、SLIでしょうか。

GTX 1070をOCすればGTX 1080にかなり迫りますし、FF14やPSO2、その他のMMOで1080p 最高設定で60FPS以上のFPS維持を狙いつつ、ゲームをプレイしたり、

TPS、FPSなど動きの速さが求められるゲームにおいての144FPS維持も、高めのオプション設定で狙えると思います。

現在人気のオーバーウォッチなら、比較的軽いゲームらしいのでウルトラ以上のグラフィック設定で144FPSを狙えるかもしれないですね。

また、2k解像度でのゲームプレイを考えている方でも、特にGTX 1070をOCした場合は、おもしろくなる性能ではないかと。

そして、性能に妥協したくない方は迷わずGTX 1080 Tiの購入をお勧めします。現時点で最強です。

米尼から輸入したい方は、米尼から個人輸入する方法をご覧下さい。

こちらの記事もおすすめです。アメリカのアマゾンからEVGA GTX 1070 SCを個人輸入してみた

FF14ベンチとPSO2ベンチをCore i7 6700kでテスト。

BF1オープンベータでEVGA GTX 1070 SCを試す(ベンチ)

pokecome.com is a participant in the Amazon Associates Program, an affiliate advertising program designed to provide a means for sites to earn advertising fees by advertising and linking to amazon.com.

当サイト(ぽけっとコメント)は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

-GeForce GTX