電力自由化とは?10%得する!そのメリット、デメリットまとめ

電気を使っているイメージ

このページは現在、分割したうえで再構成し、より見やすく分かりやすいページにしている最中です。

以下の記事に分割しましたので、下記ページの知りたい内容を読むことをおすすめします。

東京電力からENEOSでんきに乗り換えるメリット・デメリット

電力会社を変更して乗り換えるメリット、デメリットまとめ

スマートメーターとは?ハイテク電気メーターの3つの利点

小売の電力自由化。その仕組みとスケジュール、問題点を検証

現在のページは内容も古いので、上記のページを見ることをお勧めします。

(先にいっておきますが、とんでもなく長いですよ!)読むことはあまりお勧めできません。

2016年7月の情報なので、古いです。

それでも、という方は、どうぞ。

実は、ぼくはすでに「東京電力」から「電力会社を変更」しました(2016年4月)。

今回は「メリットの大きさ」のわりにあまり話題になってない、「小売の電力自由化」について、「実際に経験してみて分かった」こと、「その特典」、「電力会社の変更方法」、「問題点やリスク」、「デメリット」も含めて、まとめてみました。

この記事は、ぽけこめ(@pocketcome)がお送りしています。

目次

ご説明:このページは、「電力自由化のまとめ」と「ぼくが東京電力を乗り換えた話」がセットになっているので、お急ぎの方は「目的とするタイトル」が書かれた場所を、クリック(タップ)して飛んでから読まれることをお勧めします。

大きな特典(割引・割安)を提供する2つの新電力販売サービスについては、その特典を見る。「電力会社」を乗り換えるにあたっての「比較検討」をご覧下さい。

「電力自由化のこと」を「まとめて把握したい」方は、ぜひこのページ前半の「小売の電力販売、全面自由化とは?」から、後半の「ぼくが東京電力を乗り換えた話」まで、おつきあいくださいませ。

はじめに

この記事の内容は、ぼくが調べて構成したものですが、もしかしたら細かい部分で間違いがあるかもしれません。気づき次第、加筆修正しております。それでは、どうぞ。

「小売の電力販売、全面自由化とは?」(個人向け)

ついに「個人の消費者」も「電気の契約を選べる」時代に

2016年の4月から、「小売の電力自由化」が「全面的」に解禁されました。今までは、「地域ごとに電力を供給する会社」は決まっていました。

例えば、「関東」なら「東京電力」、「関西」なら「関西電力」、「東北」なら「東北電力」。といったように。

しかし、今回の「全面解禁」によって、「小売」、つまり「個人の消費者」も「使う電気を選べる時代」になったのです。

実は、これより前から「法人・団体向け」の「電力自由化」は始まっていた

すでに数年前から、法人(企業、市町村など)や団体(マンションなどの一括契約)向けの「電力自由化」は始まっていて、通常契約する「大手電力会社」よりも「電力の単価(kwh)」が安いので、「ガソリン、LNG」などの価格上昇により値上がった「通常の電気料金」よりも、先行して「割安な電気」のメリットを享受していました。

ぼくは、「ごく普通の一軒家」に住んでいるので、この「小売の電力自由化」を待ちわびていました。そして、ついに2016年から、「小売の電力自由化」が開始されることになったのです。

「電力自由化」の情報を調べていた理由

夜景

「小売の電力自由化」が始まる前から、いろいろと調べまくっていた

ぼくの住んでいるエリアは「東京電力」の管内だったので、東電(TEPCO)と数十年間、自動的に契約していました。

しかし、震災以来とても「電気料金」が高くなってしまって(30%前後は上昇した)、「節電対策」を一生懸命やっていたのですが、やはり「限界」があり、テレビや新聞、ネットの記事などで話題になっていた「電力自由化」について、「安くなるのでは?」と、とても興味があったから、「その関係のニュース」があれば、大体目を通して内容を把握し、調べていました。

書かれていた内容には、「不安を煽る」ものが多かった

大体の「記事に書かれている内容」で「目立った」のは、「停電が多くなる」とか、「逆に電気代が高くなる」というものでした。これは海外の例(ドイツなど)をもとにして書かれた記事が多かったのですが、いくつかの記事を読んでみると、実際にドイツなどでは「停電」が多くなったようです。

しかし「日本の方式」では、「停電が増える」ことは「今のところほとんどない」と思っています。なので、ぼくは「電力会社の契約変更」に突き進んだのでした。

最短で2020年4月までは、電力会社は国が認可した規制料金で電力を販売する

少なくとも2020年4月までは、電力会社は「国が認可した規制料金」で電力を販売することが決まっています。ですから、急激に電気料金があがることはありません。それ以降は「競争の進展」などをみて、この「経過措置の廃止」を決めるそうです。(参考 小売の全面自由化 [関西電力]

改正電気事業法(第3弾)によって定められた、発送電分離とは

ここでは、2015年の改正電気事業法(第3弾)によって定められた、2020年4月に実施予定の「発送電分離」について簡単な説明をします。

これまで「東京電力」や「関西電力」などの大手電力会社が、「発電・送配電・小売」を独占していた

今までは、「東京電力」や「関西電力」などといった大手電力会社が、「発電~送配電~小売」に関して、「独占的に販売・運用」をしていました。2016年の4月に、「小売が全面自由化」されましたが、「送配電の部分」に関しては、国に認可されている大手電力会社が行っています。

これによって、将来的な「価格競争が阻害される」のを防ぐために、国は、2020年4月に、「送配電網を持つ大手電力会社」から、「送配電部門を独立」させ、「別会社」にし、「新電力に参入した他社」からでも、送配電網を「公平な条件で」利用できるようにしようとしています。

2020年の発送電分離に対応するため、東京電力は持ち株会社方式へ移行した

現在、2020年の発送電分離に向けて、大手電力会社は主に、持ち株会社を設立し、発電・送配電・小売をする子会社の3つに分ける、という変更を進めています。(参考 法的分離の方式による送配電部門の中立性の一層の確保 [関西電力]

すでに東京電力は、持ち株会社方式へと移行しました。(参考 ホールディングカンパニー制導入の狙い|ホールディングカンパニー制について|東京電力ホールディングス株式会社

また、電力システム改革のスケジュールや大まかな内容についても、関電のページがとても分かりやすく、参考になります。(電力自由化について [関西電力]

ここで、子会社化しただけでは何も変わらないのではないかという疑問がわきますが、様々な法規制などによって、子会社となった送配電部門の独立性を担保するようです。(参考 動き出す電力システム改革(41):電力の取引監視委員会が9月1日に発足、送配電の中立性もチェック - スマートジャパン

「電力会社」を変更しても大丈夫だと思う、その理由

スカイツリー

なぜ、ぼくは電力会社を変更しても大丈夫だと思ったのか。それにはいくつかの理由があります。

「送配電」はもともとの「送電設備の持ち主」である「大手電力会社」(東電、関電など)が行う

「発電所」から「お住まい」まで「電気が届けられる」まで、現状、「大手電力会社が保有」し、「維持管理」する「送配電網」を通ってきていますが、この部分は、「発送電分離」が行われる「2020年4月」からも、「大手電力会社」から分離した「子会社」が行うことになっています。

ですから、今までの豊富な経験もありますし、大丈夫だと思います。

現状で、「送配電網」を維持管理する「大手電力会社」は「1kwh」あたり「8円~10円程度」の「託送料金」(地域差あり)を得ています。現在、「託送料金」は国が関わって決めていますので、国が、「安全面を担保」しつつ、「価格競争がおきやすいように」するものと思われます。

託送料金の認可について、難しい内容のページですが、それでも見たい方はどうぞ。2番目のPDFに金額があります。

「発電」は「電力会社」が持つ「発電施設」で行われる

発電は、「電力会社」が個々に持つ「発電施設」から行われます。現状では、「火力発電」がメインになると思います。

例えば、ぼくが契約した電力会社は「ENEOS(エネオス)でんき」。

「ガソリンスタンド」の「ENEOS(エネオス)」や「エネゴリくん」で有名な「JXエネルギー」は、以前から「法人向け」などに発電をしていました。(参考 「ENEOSでんき」のご紹介

やはり「エネルギー」を扱う会社なので、こういった「発電施設」を持っているのですね。

ここで、気になるのは、契約した「新電力会社」が何らかの原因で「一時的」に「発電」が行えなかった場合はどうなるのか(停電するのか)、ということです。

全ての会社が、「同じ送電設備」を使っているので、「停電のリスクはみな同じ」

結論から言うと、「全ての電気」は、既存の「送配電網」を通ってくるので、もし「停電」するときは、「その影響する範囲」では、どこの「電力会社と契約」していたとしても、「全て停電」します(電気は同じところを通るので)。

ですから、「電力会社を変更」したからといって、「停電の可能性」は「他の世帯と変わらない」ということですね。現にぼくが「電力会社」を「変更」して「2ヵ月半ほど」経ちましたが、「停電」は「一度も起きていません」。

契約した「新電力会社」の「発電が停止」したとしても、「他から融通される」ので問題は無く、現在の電気の流通自体が、ぼくたちの知らないところで「平常時」から「電気を取引」して成り立っているようです。

また、「送配電網の維持」も「持ち主の大手電力会社」に義務付けられていますので、何かあっても対応してくれますので安心です。

もうすでに「電力自由化は開始」しているので、早く「安いプラン」に乗り換えたほうが良い

あとは将来的に「電気代が高くなるのではないか?」という「心配」がありますが、すでに電力自由化へ向けて「国が動き出した」今、この仕組みを「積極的に使って」、早くから「電気代を節約」してしまったほうが、将来的にも得なんです。

また、「電力会社を変更」しても、「何回でも自由に変更」できるので、リスクはあまり無いといえます。ですから、電気代は「固定費」なので、「乗り換え」によって「電気料金」が「安くなる世帯」では、「新電力会社」が提供する「安いプラン」に乗り換えてしまったほうが、少しでも多く節約できます。

なぜ、「電力会社」を「乗り換える」なら「ENEOSでんき」のような、大きい会社が良いのか?

ソーラーパネル

これには「理由」があります。「いくつかの理由」を挙げてみます。

何らかの要因で「発電コスト」が「急上昇した場合」の「リスクに備える」ため

海外では、「太陽光発電」や「電力自由化」など、様々な要因によって電気代が値上がった国があります。

これはぼくの勝手な想像ですが、例えば、もし「ガソリン」や「LNG」の価格が「急激に高騰」し、「発電コスト」が「急激な上昇」をしてしまった場合に、「資本力のある大きな会社」でないと耐えられないのではないか。と考えていて、この場合、

「比較的大きな新電力会社」と「契約していた場合」は、「上昇した発電コスト」による「電力料金への価格転嫁」もなだらかなものになる可能性が高いのと比べ、「あまり体力の無い小さな会社」の場合は、「破綻を回避」するために、「早いタイミング」で「電気料金への価格転嫁」が「行われる可能性」があります。

「発電コストの上昇」が「電気料金へ反映される」まで、「いくらかの猶予」があれば、「乗換え」が出来ますし、もし「他社」と「同じくらいの上昇率」であれば、「そのまま契約し続けても良い」ですよね。

(ここら辺の情報については、後日調べてアップデートすることになると思います。こういった場合に国がどう関わるのか。について)

「クレジットカード」などの「決済時におけるセキュリティ」の問題

「電力会社」の「乗り換え」は大体の場合、「ネット上のオンライン決済」で完結することが多いと思います。「オンライン口座振替」や、「クレジットカード」で決済する方が多いと思います(ぼくもそう)。

その場合ですが、やはり「大きい会社」でないと、「ある程度のセキュリティ」を確保した「決済システム」を導入していなかったりします。大体の場合は、

  • 自社で「大規模な決済システム」をすでに持っている(au、softbank など)
  • 外部の「大手決済システム」に委託して、決済をする(ENEOSでんきなど)
  • 「自社のシステム(小規模)」で「クレジットカード情報を保持」して、「毎月決済」する(おそらく小規模な会社に多い)

となっているはずです。

「クレジットカード情報」などは、「真剣にセキュリティ対策に取り組み」、「大きなコスト」を掛けて「決済システムを開発」している「決済会社」でも、「流出してしまうことがある」くらい「センシティブな情報」なので、実績の無い(ある場合は別)「小さな規模の会社の決済システム」で取り扱うことは、かなり「危険」です。

また、「利用者が多い決済システム」で「問題が発生した場合」は、「先にカード会社が流出の事実」を把握して「不正な請求を無効」にしてくれたり、自主的に「カード再発行手続き」をしてくれたりするので、楽といえます(登録の切り替えは大変だけれど)。

ですから、カードのセキュリティが心配な方は、「口座振替」での手続きをお勧めします。

ぼくが東京電力を乗り換えた話

車に乗る男性

ようやくここまでたどり着けました。。ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます(長かったですよね)。

ここからは、ぼくの「実体験にもとづくお話」と「それによって得た知識」をご紹介します。

ぼくの「乗り換え体験談」と「学んだこと」を「全て」お伝えします。

ここからは、ぼくが実際に「新電力会社」である「ENEOSでんき」に乗り換えて、「分かったこと」

  • 「電力会社を変更して、3ヶ月弱たった今現在の話」(経験を元に色々書きました)
  • 「乗り換え時に必要となること」(スマートメーターへの交換)
  • 「登録の仕方」(毎月のお知らせ明細「検針票」があれば、大丈夫)
  • 「メリット」(安い、電気の使用量が把握しやすい、他にもいろいろあります)
  • 「デメリット」(先に言います。ぼくには、ほぼ無かったです)

これらを織り交ぜて、お伝えしていきます。

「新電力に移行するため」には、「スマートメーター」の設置が必要

「スマートメーター」とは?

まずは、我が家の「スマートメーター」による「データで作成」された、「下のグラフ」を見てください。ぼくのうちの「1日の電気使用状況グラフ」で、「赤い囲み部分」は、「エアコンを利用した時間帯」です。

「スマートメーター」によって「取得されたデータ」によって作成された「1日の電気使用状況グラフ」

6月30日の電気の使用状況グラフ

「新電力との契約時」に「電気メーター」と「スマートメーター」を「交換する」のですが、設置すると「電力使用データ」を「電力会社」が「取得」できるようになります。それを利用して「自動生成」されるグラフです。

「エアコンを利用した時間帯」は、「0.1kWh 前後」、「消費電力」が「増えて」います(「k = 1000」、「W = 消費電力」、「h = 1時間」で、キロ・ワット・アワーと読みます)。

0.1kWh = 100Wh なので、「エアコン」が「100W以上の消費電力」を「1時間ごと」に使い続けた、と考えられます。(「消費電力の大きい電化製品」のあたりを付けて、「節電を考える」きっかけになりますね。)

これでなんとなくお分かりになったと思いますが、「スマートメーター」とは、「設置した世帯」が利用している「電力使用データ」を「リアルタイムで収集」し、「携帯のアンテナ基地局」を経由して「契約した電力会社」に「利用データを自動的に送信」できる「ハイテク電気メーター」なのです。

「電力会社の乗換え」をするためには、この「スマートメーター」への「交換が必須」です。

「新電力会社へ申し込み」をすると、「送電施設を管理する大手電力会社」から派遣された「技術者の方」が、現在お使いの「電気メーター」を「スマートメーターへ交換」しに来ます。

また、「交換費用は一切掛からず、無料」なので安心してくださいね。また、「交換時」に「停電することもない」そうです。

「ENEOSでんき」では、この「電気の利用データ」を「30分」「日」「月」単位に分けて、「契約者のページ」から「確認」することが出来ます。先ほどの「グラフ」のほか、下記のように「数字」で見ることもできますし、「データ」を「CSV形式」で「ダウンロード」することも可能です。

7月1日の時間帯電力使用状況

「データの反映」は、「少し遅れて」ですが、「30分単位」で、「データを確認」することが出来ます。

「スマートメーター」によって、「電気の利用情報」が「自動的に管理される」ようになった

この「スマートメーター」によって、「契約情報から利用データ」まで、「オンラインで管理」されており、「電力会社の乗換え」が「容易」になります。「携帯電話のMNP」に「考え方は少し近い」かもしれないです。

ですから、「電力会社」はこの「スマートメーター」を使って、「リアルタイム」で「全ての契約世帯の電力使用状況」を把握していることになります。これによって、

「スマートメーター」を「設置した世帯」は、「検針員さん」が「毎月数値を確認する必要」がなくなる

「スマートメーター」を設置している世帯は少ないので、まだまだ検針員さんの需要は無くならないと思いますが、将来的には少なくなっていくようです。

また政府は、「ガス、水道」についても「スマートメーター」への対応と普及を目指しているようですので、将来どうなるのか、そのあたりも気になります。

「新電力」に申し込みをして、実際に「契約が切り替えられる」タイミングと、契約期間

「切り替わるタイミング」は、新電力への申し込み後、現在利用している電力会社における「電気のご使用期間(検針日まで)」が終わってからです。

ぼくの場合は「毎月14日」が「検針日」だったので、2016年の3月に「変更」を申し込んで、「4月14日」に切り替わりました。

今は大丈夫と思いますが、もし「何らかのきっかけ」で「爆発的に申し込みが殺到する」ようなことが起きた場合、「スマートメーター」の「生産が間に合わず」に、「切り替え」に「時間が掛かる場合」があります。

ですから、まだあまり話題になっておらず、「空いている今のうち」に変更してしまったほうが「楽な上にお得」なので、おすすめです。

「契約期間」は「各電力会社」によって違うと思いますが、「長期契約の条件」が無ければ、「月単位」で「契約の切り替え」が可能となっているはずです。ぼくは「ENEOSでんき」の「2ねん とく2」を申し込んだので、「2年契約」ですが、「解除料金が割安」なため、これにしました。

「マンション」や「社宅」にお住まいで、「一括受電の契約」をしている場合、「電気の契約」を切り替えられない

「マンション」や「社宅」などにお住まいの場合で、「建物全体」で「特定の電力会社」と「一括受電する契約」を結んでいる場合は、変更できません。(参考:マンション一括受電 - wikipedia

この場合、「勝手に契約は変えられない」ので、おそらくは大体安い電気料金になっていますので、そのまま使えば良いと思います。

「将来的なリスク」を避けるため、「大きい会社と契約」をすることが大事

知名度のある「大きな会社」と「契約する理由」は、「電力の単価」は、「いずれ変わる可能性がある」ためです。また、「電気料金」や「請求」などで「何かトラブル」が発生した場合の対応も、もともと色々な大手サービスを展開している会社が多いので、「ある程度」の想像がつき、「安心」できます。

また、「長期契約での違約金が高い」ところや、「セット割の場合」でも、あなたにとって「条件の縛りがゆるく」、「気楽に乗り換えられるセット」や、「割引条件」の会社と「契約」しましょう。

ENEOSでんきとは

ここからは、ぼくが契約した「ENEOSでんき」について詳しく、ご紹介します。

ページのずっと上のほうで触れましたが、ENEOSでんきは「ガソリンスタンド」の「ENEOS(エネオス)」や「エネゴリくん」で有名な「JXエネルギー」が、「小売向け」の「新電力販売」に参入し、「開始したサービス」です。

もともと「エネルギー」に関わる、「大きな会社が始めたサービス」なので、契約する場合も「安心」できます。

「ENEOSでんき」の供給エリア(契約可能な地域)

ENEOSでんきは、今現在は「東京電力のエリア内」で「電気を供給」しています。

ENEOSでんきの供給エリア

ENEOSでんきの提供エリア

ご契約・お手続き|ENEOSでんき|JXエネルギー より引用)2016年7月 現在

実例:「ENEOSでんき」を利用するメリット

ぼくが利用している「ENEOSでんきのメリット」をご紹介します。

電気料金が安くなる(1kWhあたりの単価が安い)

下記の表は、上から順に、1段(~120kWhまで)、2段(120~300kWh)、3段料金(300kWh~)に対しての電気使用量、「1kWhあたりの単価」です。

東電とENEOSでんきの電力単価・比較表

「東京電力とENEOSでんきの電力単価(1kwhあたり)料金比較表」
1ヶ月の電気使用量 東京電力(従量電灯B・C) ENEOSでんき 東電との差額
「1段」120 kWh まで 19.88円 19.88円 なし
「2段」120~300 kWh 26.48円 24.54円 1.94円 安い
「3段」300 kWh~ 30.57円 26.22円 4.35円 安い

2022年3月時点(ENEOSでんきの料金メニューより引用)。参考(従量電灯B、C|東京電力

ぼくのうちでは、「春秋は300kWh程度」ですが、「エアコンなど」で「電気使用量」が多くなる、「夏冬を含める」と、「月平均で450kWh」ほど利用している計算になりますので、「かなりの差」となって、最終的には「年間で約12,400円(2年とくとく割)」ほど浮くことになります。

ENEOSでんき」へ行き、「料金メニュー」をクリック(タップ)すると、とても「わかりやすい一覧表」と「家族構成の図解」によって「簡単な試算」を把握できますので、活用してください。

また、「2年とくとく割」に加入しますと、さらに「上記の単価」から、「1kWhあたり、0.2円(1~2年目)」安くなります。さらに、「3年目以降は0.3円安く」なり、お得です。これは、「加入するときに指定」することも出来ますし、加入後でも手続きによって、ぼくの場合は「当月分」から適用されました。

ぼくの場合(平均、月 450kWh)、「東京電力のプラン」と比べ、年間で約

  • 11,300円 割安
  • 12,400円 割安(2年とくとく割り適用後)
  • 13,000円 割安(2年とくとく割り、3年目以降)

となります。さらに、手続きをすれば、支払った額に対し「0.5%分のTポイント」が付与されるので、さらに「お得」です。

そして、もし、例えば「1年後に別の電力会社に移行したい」といった場合でも、「24ヶ月以内の解約金は1,080円」と、「かなりお安く」なっていて、「月平均で、450kWh以上」電気を使用するなら、「1年目で元が取れてしまう」ので、「リスクはほぼなし」です。

もし「半分」の、「月平均で225kWh」だとしても、「割引単価分の差額」で「540円ほど」支払えば解約できますし、リスクはほとんどありません。さらに、あとで解説する「Tポイント付与」や「ガソリン(ENEOSカードで決済する場合)の割引」を考えると、それほど悩む必要ない金額となります。

ですから、もし加入される方は、「最初から2年とくとく割に加入する」ことをお勧めします。乗り換える気が無く、長く使うならば、特に入りましょう。

電気代の実例を公開します。ぼくのうちの場合

ぼくのうちの、6月の電気使用量は「約317kWh」で料金は「7,656円」でした。みなさんの「電気料金明細」と見比べてみてください。

6月の電気使用量と、その代金

下は、その明細です。1段と2段の料金部分も比べてみてください。

6月の電気代、明細

どうでしょう。かなり安くなっていると思います。

Tポイント情報を登録すると、月々の支払額に0.5%のポイントを付与

ENEOSでんきでは、「電気料金支払い」に対し、「0.5%分のTポイント」が付与されます。ぼくの場合(5400kWh/年)、「年間で800ポイント」ほどになります。

Tポイント付与

ぼくはすでに、Tポイントの情報を登録済みなので、4月分の「4,400円ほどの支払い」に対して、「22ptのTポイント」が付与されました。もし現在Tポイントをお持ちでなくても、「Yahoo! Japan」のIDを持っていれば大丈夫です。手続きできます。

「ENEOSカード」をお持ちの場合、ガソリン代が「1円/リットル」割引に(~150円/月)

すでに「ENEOSカード」を持っていて、「ENEOSでんきの決済」に指定し、「申し込み画面」で「カードに記載」された「お得意様番号」を入力すると、ガソリン・灯油・軽油代が「1円/リットル」割引になります(150リットル/月まで)。「割引の適用開始」には、「契約から2~3ヶ月」ほど掛かるようです。

ただしこの割引を利用する場合、「Tポイントの付与は行われなく」なります。

「携帯電話やガス」などの契約とセットにする「必要が無い」

他社だと、「セット割引」が多いのですが、ぼくの場合は、その割引を入れたとしても「ENEOSでんき」の方が「かなり割安」でした。おそらくですが、月200kWh以上利用する世帯ならば、「電気の単価」は「関東で一番安い」と思います。

ですから、「セット縛りが無い」ので、特に悩むことなく、「気軽に契約」できます。

デメリット

ぼくには、ENEOSでんきに乗り換えて起こった「デメリットは皆無」でした。むしろ「スマートメーター」などの「グラフ」によって便利になりましたし、「電気代も安くなった」ので、満足しています。

「明細書(請求書)」がもし必要な方の場合ですが、発行に少しお金が掛かる(162円/1通)ことくらいです。ぼくは今のところ必要が無いので、ネット上での確認で十分に事足りています。

「電力会社の変更」を、実際に申し込んでみる

それでは、実際に電力会社の変更を申し込んでみましょう。

まず、申し込みをする前に、毎月ポスト投函される「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」をお手元にご用意ください。ここに「切り替えに必要な情報」が載っています。

「分かりやすい流れの例」は、こちらになります。(電力会社を切り替えるには?|電力小売全面自由化|資源エネルギー庁

では、上記を踏まえて、ぼくが行った実例にそって、解説します。

「ENEOSでんき」に乗り換える例

ENEOSでんきのページへ行き、「新規申し込み」をします。

ENEOS電気の申し込み

このとき、重要なのは「現在契約中の電力会社」と「契約している同一の名義・住所」で申し込むことです。(検針票に記載されています)

「申し込みページ」に進み、「お名前」と「メールアドレス」を入力して「申し込む」と「確認のメール」が届きますので、そのメールに記載されているリンクをクリック(タップ)して、「契約情報」を入力するページが開始されます。

そして、「ENEOSでんき」の「解説に掲載されている例図」と、お手元の「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」を見比べながら、「必要な情報」を記入していきます。

そのとき、参考になるページはこちらです(ご契約内容の確認方法 - ENEOSでんき

このとき、一番つまずきやすいのは、「検針票」の「お客様番号(契約番号)」と、「供給地点特定番号(22桁)」が「記載してある場所」です。

上記の「参考ページ」を見ながら、「正しい情報」を入力しましょう。(ちなみに、「契約アンペア数」は、「自動で」引き継がれます)

そして、必要な情報を全て入力し、支払いのための決済情報(クレジットカード、または口座振替)の確認も終われば、切り替えの手続きが完了します。

その翌日に、確認のメール(【ENEOSでんき】ご使用開始手続きの受付完了のお知らせ)が送られてきますので、見ておいてください。

全ての手続きが無事完了しますと、ぼくの場合は2週間前後で、「ご使用開始予定日」の案内が書かれたメールが送られてきました。

これで大丈夫です。あとは、「スマートメーター」を交換する作業員の方が自宅に訪問し、交換を行ってくれます(無料です)。

そして、電気の契約が切り替わったあと、しばらくすると「ENEOSでんきの会員ページ」に「ログインするための情報」が書かれた「手紙」がきます。

そうしますと、「スマートメーターの情報」を見ることや、「Tポイント情報の登録」などの「各種お手続き」が可能となります。

まとめ

いかかでしたか?「電力自由化のしくみ」と、「そのメリット」について、ここまで読まれた方ならもう、お分かりかと思います。

とんでもなく長い内容になってしまって、読んでもらえるかどうか不安なところもあるのですが、ぼくの中で、「ENEOSでんきに切り替えたこと」は、「かなり良かった出来事」だったので、丁寧に書いてみました。

この記事が、皆さんの参考になれば、幸いです。また、「かなり細かい部分」まで話しましたので、「間違っている内容」もあるかもしれません。

最終的にはみなさんがきちんと「契約条件を判断」された上で、申し込みをお願いします。では、また。

東京電力からENEOSでんきに乗り換えるメリット・デメリット

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-電気料金節約